海外の中学・高校に卒業する目的で入学することを「卒業留学」と呼びます。
入学時期によりますが、ほとんどの留学生が2年~4年など、複数年の留学期間となり、長期の滞在です。
現地の学生と同様、数学、化学、社会、歴史、音楽などの教科を取り、卒業に必要な単位を取得していきます。
卒業留学するにはどんな準備をすればいいのか?
現地ではどんな生活になるのか?
卒業留学のメリットから落とし穴まで、わかりやすくご説明します。
■北米(アメリカ・カナダ)の場合: 9月、1月 (カナダの場合、4月から入学できる学校もある)
■オーストラリアの場合: 1月、4月、7月、10月
■ニュージーランドの場合: 2月、5月、7月
■イギリスの場合: 9月、1月
・海外に興味があって、海外の文化を理解しようという気持ちがある方
・前向きに物事をとらえられる方
・留学先(国や学校)を自分で選びたい方
・海外の高校の卒業資格を取りたい方
・国際バカロレアプログラムなど、カリキュラムにこだわりがある方
・海外の大学に進学したい方
・帰国子女枠で日本の大学を受験したい方
・将来世界を舞台に活躍したい方
卒業留学の場合、長期留学になることが多いため国選びは慎重に行う必要があります。卒業留学が可能な主要国は以下のとおりです。
個性を尊重するとともに自主性を重んじる国。テニス、ゴルフ等スポーツ留学もさかん。
移民の国で多国籍国家のひとつ。留学生を受け入れる寛容な国。
移民が多く、多国籍国家。親日家が多く、留学生へのサポートも充実。
親日家が多く、高校から好きな分野を学べ個性を伸ばしてくれる。
紳士と淑女の国。厳しくも由緒正しい環境で高校生活を送れる。
国の特徴や国民性、学校のカリキュラムなど、それぞれ異なりますので、自分に合った国を選んで納得した留学生活を送れるように準備しましょう。
卒業留学の多くの日本人留学生は、中学3年生を終えて海外の高校に入学します。
この場合、卒業までの留学期間は3年~4年ほどとなります。
また、英語力も留学期間に影響します。英語力がある留学生は、中学・高校の授業にそのまま入っていけますが、英語力に自信がない場合はESL(語学コース)を取りながら通常の教科を取ります。ほとんどの場合、ESLコースは単位にはカウントされませんので、ESLを取っている間は単位取得がスローペースになってしまいます。日本にいる早い段階から英語力をブラッシュアップしておくことが大切です。
<留学期間の目安>
■中学3年生から留学すると → 9年生~12年生の4年間(最短)
■高校1年生から留学すると → 10年生~12年生の3年間(最短)
入学基準としては英語力は不要ですが、前述にもあるように英語力は留学期間に関わってきますので、できるだけ英語力をつけてから出発することをおすすめします。
特に中学英語はしっかり復習し、自分から質問したり、クラスメイトをディスカッションをするのに必要な会話力(コミュニケーション力)をつけておきましょう。
◆出発前英会話レッスン◆ ~ランゲージクリニック
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週に1~2回参加することをおすすめします。
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中級者向けに自分のペースで英語の文法の基礎を学ぶe-ラーニング方式の英語勉強法をご提案しております。動詞の使い方、時制、比較、関係詞など、中学校で学んだ英語の基礎をブラッシュアップします。収録問題は全てネイティブ発音付きで、リスニングの練習にもなります。
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出発前に日本で3カ月間、オンラインで英語準備ができるコースです。英語力向上を目的とした留学生のためのもので、アメリカ文化の理解を深めたり、高校で使われる英語や数学の対策となるように作られています。英語で英語の授業を受ける練習に慣れておくと現地でスムーズに授業に参加できやすくなります。
卒業留学の場合、長期留学となりますので条件を満たせば有利に大学受験ができるチャンスがあります。留学前から確認しておきましょう。
【進路①】 日本の大学へ進学
2年間以上高校に在籍し、卒業ができれば(見込み)、日本の大学の「帰国子女枠」で受験が可能です。帰国子女枠での受験は、小論文(日本語)、面接が日本語で行われますので、日本語も忘れずに。面接では日本の礼儀作法がわかっていることも見られます。
海外の高校にいながらも日本の習慣・礼儀を意識しておくことが大切です。
※大学または学部によってはその他、数学、理科などの学力試験がある大学があります。
<進学先例>
東京大学、早稲田大学、上智大学、学習院女子大学、一橋大学、ICU、法政大学、中央大学、
駒沢大学、関西外国語大学、関西大学、同志社大学、立命館大学、筑波大学、神奈川大学など
【進路②】 海外の大学へ進学
英語力はもちろん、他の教科も知識がついてきますし、海外の授業形態の「参加型授業」に慣れてきますので、アメリカ、カナダ、オーストラリア、イギリスなどの大学へ進学するチャンスも多いにあります。海外の大学進学を目指す場合、各大学が指定している英語力の基準に達している必要があります。英語テストのTOEFL(r)またはIELTSのスコアが必要となります。
テスト対策も留学中にしておきましょう。
<進学先例>
アメリカ:マイアミ大学、セントラルフロリダ大学、キング大学、ハワイパシフィック大学、ジェームズマディソン大学
カナダ:トロント大学
オーストラリア:ウーロンゴン大学など
国によって異なりますが、基本的に必要なものは以下のとおりです。
■英語力:不要(中学レベルの英語があることが好ましい)
■英文成績証明書:最終学歴または通学中の成績証明書を学校に英文で発行してもらいます。
■英文卒業証明書:最終学歴の卒業証明書を学校に英文で発行してもらいます。
■推薦状:英文での推薦状が必要。中学校の先生や高校の先生などに書いてもらいます。
■英文残高証明書:海外で学校生活を送れるだけの資金があることを証明しなければなりません。
銀行から英文で残高証明書を発行してもらいます。
卒業留学は学校が公立か私立かによって費用が大きく変わります。入学金、授業料、滞在費、手続き費用などが含まれます。
<公立の場合>
230万円~450万円
<私立の場合>
350万円~850万円
この他、航空運賃、海外傷害保険、現地でのお小遣いなどがかかります。卒業留学は長期間となりますので、経済面の余裕がほしいところです。費用については専門カウンセラーとじっくり相談しながら無理のない留学計画を立てましょう。
・若い時期の長期留学になるので、ネイティブライクな英語力が身に付きやすく、忘れにくい
・好きな国、将来の目標、学校の雰囲気やカリキュラム内容、費用などで留学先を選べる
・海外ならではのカリキュラムで高校時代から専門的な科目を勉強できる
(例:アート系、スポーツ系、ホスピタリティ、自動車整備、酪農などさまざま)
・2年以上海外の高校に在籍し、卒業すれば、帰国子女枠で日本の大学が受験できる
・英語力が付くので、海外の大学進学に必要なTOEFL(r)やIELTSの英語テストで高スコアが取れやすい
・「参加型授業」と呼ばれる発言の頻度、積極性、授業への貢献度が求められる形式に慣れるので、海外の大学でもディスカッション、プレゼンテーション、グループワークなどを行う準備ができる
・長期になるので、留学費用が高め
・地元の学生と同じ科目を取るので、授業についていくのに苦労することも
・英語力の問題や、単位を落としてしまうという学力の問題などで卒業単位を取得するのに時間がかかり、卒業時期が遅れることがある
・多感な時期に長期間日本の文化から遠ざかるので、日本流の礼儀が身についていない場合も
卒業まで海外で生活をするのは本人のやる気(熱意)と頑張りがとても重要になってきます。なぜ卒業留学を希望するのか、ご家族でよく話し合って決めましょう。
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渡航後にホストファミリーやクラスメイトとスムーズにコミュニケーションがとれるように、日本にいるうちから英語のブラッシュアップをしておかなければなりません。また、交換留学を希望の方は、ELTiSという英語の試験を受け、基準スコア以上を取らないといけないので、やはり英語の勉強は今から始める必要があります。
しかしながら、普段の学校の勉強や部活などで忙しくて、なかなか留学のための英語を勉強する時間がない、という学生さんが多いのも現実。そんな方のために自宅にいながら中学英語がブラッシュアップできるE-ラーニングをご案内しています。
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